首都圏なかまユニオンは、2021年2月19日、東京都中央区日本橋堀留町のメガネスーパー本社前で、第1回社前抗議活動を行いました。
ビラを配布し、組合の委員長・役員・組合員のAさんらは演説を行いました。
A組合員は以下の内容で演説しました。
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メガネスーパーで働く、首都圏なかまユニオン組合員のAです。
メガネ販売大手・メガネスーパーは、グループ全体で社員約1,900人ですが、私のような中間管理職は約130人もいます。
しかし、「使用者と一体的な権限・責任」もなく、月例の経営会議も参加できません。
その「地位にふさわしい処遇」についても、中小企業の賃金相場より、年額で100~200万円程度低く抑えられています。
「名ばかり管理職」と言ってもいい実態です。
こうした「名ばかり管理職」の私たちには、残業代も払われないまま、会議や店舗の改装・清掃作業、そして夜22時半までにもおよぶ「懇親会」にも出席を求められ、長時間労働を強いられています。
就業時間外も24時間365日業務の即対応を求められています。
しかし、私が一番訴えたいことは、メガネスーパーで働く私や組合員のBさんなど、パワハラ・ハラスメント被害に苦しむ社員が多数いることです。
メガネスーパーは、昨年8月に、店舗周辺地域の住宅へのチラシ投函だけを毎日終日従事させる部署「ブロックサポートチーム」を発足しました。
「余剰人員」とした社員20~30名を、順次配転させました。また、財務の部署はオフィス移転に伴い、50~60代社員3名が「ブロックサポートチーム」に配転させられました。
この部署では、少なくとも5名が退職に追い込まれたと考えています。
「ブロックサポートチーム」への配転には、各自への納得ゆく説明もありません。
中には、配転直前に「集中圧迫面談」とも考えられる面接や、「ホスピタリティ研修」という配転に必要とは思えない再教育研修を受けさせられた人もいます。
組合員のBさんは、上長から理由のはっきりしない面接を何度も受けたことがきっかけとなって、心身の不調をきたすことになり、休職することになりました。
私自身も、同じような面接や措置を受けました。
中途採用で、データ分析能力を活かした仕事を任され、入社直後の一昨年7月には、チームメンバーからもデータ分析能力に関し「マネージャーとしての仕事は間違いない」とも言われていたにもかかわらず、です。
こうした会社の行為はハラスメントであると感じてします。
私やBさんの配転先は、社員を自己都合退職に追い込む「追い出し部屋」ではないか、と首都圏なかまユニオンは考えます。
私は、身を守ろうとして社外の労働組合に加入し、現在は首都圏なかまユニオンに移って、東京都労働委員会に不当労働行為の申立も行ないました。
申立を行なったのは、正当な組合活動に対して、「業務改善命令」を3度も繰り返して、組合活動を抑え込もうとしたからです。
「追い出し部屋」に配転しただけでなく、メガネスーパーは、私をメール等の社内情報から遮断した上で、業務中に突然社用スマホ・パソコンを取り上げ、仕事もできない状況にしました。
以前加入していた社外組合との交渉では、昨年5月に、組合と私に対して、「マネージャーとしての従来の仕事に戻す」と約束していましたが、この約束も反故にされました。
こうした不当労働行為が積み重ねられてきたため、東京都労働委員会に救済を求めたのです。
Bさんも自身の身を守るべく、組合に加入しました。
Bさんは、復職にむけて診断書も提出して、復職に向けたプロセスを歩み始めました
が、メガネスーパーは組合と話し合うことなくBさんに直接、本社での面談を求め、社内労組にこうした情報を提供していたことを自ら明らかにしました。
こうした、組合活動への支配介入や不利益取り扱いは、労働組合法では7条違反の不当労働行為に相当します。
私たちは、こうした会社からのあからさまな組合潰しに泣き寝入りしません。
正当な組合活動を守っていくためにこの1月29日に、東京都労働委員会に救済を申し立てたのです。
到底到達不可能なノルマなど、日常的に周囲から嫌がらせや、セクハラや、パワハラやハラスメントを受けている皆さん。
些細な接客ミスを名目に、再教育の「ホスピタリティ研修」を受けさせられそう、あるいは受けさせられた皆さん。
退職勧奨を受けている皆さん。
不本意ながら退職した皆さん。
恣意的な低い評価を受け、不当に降格させられそう、させられた皆さん。
コロナ禍にかこつけて、真夏も、真冬も、雨の日も、毎日終日、チラシ撒きに従事させる部署「ブロックサポートチーム」へ不当に配転させられた、あるいはさせられそうな皆さん。
一緒に声をあげましょう。
私は、組合で交渉することで、降格と大幅減給を止めることができました。
Bさんも、会社に大きな一石を投じることができました。
メガネスーパーからハラスメントをなくすため、今後も闘い続けます。
被害者同士がもっとつながり、働きかけることで、1人1人の状況が改善されるだけでなく、会社を改善させることができると思います。
私は、メガネスーパーに入社するまで、電通グループの会社で働いていました。
在籍時に電通で、高橋まつりさんの「過労自死」事件が起きました。
私もひどいハラスメントを受けているので、職場でつらい思いをし、自殺したくなる気持ち、分かります。
でも、死んだらおしまいです。
自殺なんかしなくても、ユニオンで取り組んでいくことで、いのちや暮らしを守り、会社を変えることが出来ると思います。
首都圏なかまユニオンなら、私たちという、一緒に闘う仲間がいます。
職場でつらい思いをしているメガネスーパー社グループの皆さん。まずは首都圏なかまユニオンに相談しませんか?
共に歩んでいけると思います。
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